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竿

竿石

saoishi — the standing stone that bears the name

お墓を見たときに、いちばん先に目が行く石です。家の名前や、宗派の言葉が刻まれる場所。呼び名も、頭の形も、刻む文字も、ひとつではありません。

What it is · どの石か

石塔の、いちばん上。

台石の上に立つ縦長の石を竿石といいます。
The upright stone that stands on the pedestals.

和型の墓石は、下から中台・上台と台石を積み、そのいちばん上に縦長の石を立てます。この石が竿石です。家の名前や宗派の言葉を刻むため、お墓の顔と呼ばれることもあります。台石のさらに下に芝台を置く形もあります。

呼び名はひとつではありません。棹石と書くこともあり、地域や石材店によっては仏石(ほとけいし)、軸石とも呼ばれます。

別の呼び名
棹石、仏石(ほとけいし)、軸石。地域や石材店によって言い方が変わります。
置かれる場所
上台の上。竿石・上台・中台の三段が和型の基本とされます。
刻む面
正面に家名や題目・名号。側面や裏面に建立年月・建立者名を刻むことが多いようです。
Shapes · 頭の形

頭の形には、決まった型がある。

天端(てんば)の仕上げ方には、いくつかの決まった形があります。
The top of the stone is shaped in set ways.

Buddhist · 仏式

平らな頭

天端を平らに、あるいはゆるやかに水が流れるよう勾配をつけた形。角を落とす面取りの幅で印象が変わります。

Shinto · 神式

尖った頭

頭を四角錐に尖らせた形。兜巾(ときん)型・角兜巾などと呼ばれます。神式の墓石に用いられ、「◯◯家奥津城(おくつき)」あるいは「奥都城」と刻むとされます。表記の使い分けには諸説がありますので、神社にご確認ください。

Western · 洋型

横に低い

縦長ではなく横長に構えた形。雪や風の影響を受けにくいとされ、短い言葉を大きく刻めます。

💧 天端をわずかに傾け、雨水が正面に垂れないようにする水垂れという仕上げがあります。雪解け水が何度も流れる土地では、こうした水の逃がし方が効いてきます。
Inscription · 刻む文字

何を刻むかは、ひとつではない。

家名だけとは限りません。宗派によって、刻む言葉が変わります。
What is carved differs by sect.

家名型
「◯◯家之墓」「先祖代々之墓」。もっとも広く見られる形とされます。
題目・名号型
日蓮宗では題目「南無妙法蓮華経」、浄土真宗では名号「南無阿弥陀仏」を刻む形があります。浄土真宗では「倶会一処」も見られます。宗派によって言葉が異なります。
梵字
正面上部に梵字を入れる場合があります。宗派によって用いる字が異なり、用いない宗派もあります。
洋型
「和」「絆」「偲」といった一文字・二文字や、故人が好きだった言葉を刻むことも。
側面・裏面
建立年月と建立者名。生前に建てた場合、建立者名に朱を入れることがあります。 → 墓石のページ
※ 刻む言葉・書体・彫り方(彫り込み/浮き彫り)・色入れは、寺院や霊園の決まり、宗派の考え方によって異なります。決める前にご確認ください。
Care · 手入れ

水と、やわらかい布で。

石は思ったより傷つきます。強い道具は使わないのが基本です。
Water and a soft cloth — nothing harsher.

ふだんの掃除
水をかけ、やわらかい布やスポンジで。上から下へ。
文字の中
彫り込んだ溝に汚れが溜まります。毛のやわらかいブラシで軽く。
使わないもの
金属たわし、研磨剤入りの洗剤、酸性・アルカリ性の強い洗剤。艶が落ちたり、色が抜けたりすることがあります。
雪の多い土地で
春、雪が引いたあとがいちばん汚れています。土の跳ね返りと枯れ草を先に落とすと、そのあとが楽です。
墓石の各部
竿石 上台・中台 芝台 納骨室 花立 水鉢 香炉 墓誌 外柵 卒塔婆立て