お墓のいちばん大切な部分でありながら、ふだんは目に入りません。ご遺骨を納める空間です。納骨のときにはじめて開けるという方もいらっしゃいます。知らないまま当日を迎えると戸惑います。
ご遺骨を納める室。名は唐櫃(からうと)に由来するとされます。
The chamber beneath the stone.
墓石の下、あるいは台座の中に設けられた、ご遺骨を納めるための空間をカロートといいます。漢字では納骨室・納骨棺と書きます。唐櫃(からうと)という古い言葉が変化したものとされます。
外からは見えません。拝石(はいせき)と呼ばれる板石や、水鉢・香炉をずらして開ける形が一般的とされます。
同じカロートでも、中の造りと納め方が異なるとされます。
How the ashes are placed differs by region.
東日本(関東など)では、室の中に棚を設け、骨壺のまま並べて納めるのが一般的とされます。いっぱいになったときは、古いご遺骨をひとつの骨壺にまとめるなどの方法をとります。
西日本(関西など)では、室の底が土のままになっていることがあります。骨壺からご遺骨を取り出し、木綿などの布袋に移して土の上へ。時が経てば袋は朽ち、ご遺骨は時間をかけて土へ還るとされます。
石は見た目より重く、欠けると元に戻りません。
The stones are heavier than they look.
納骨の時期そのものが、雪に左右されます。
Snow decides when a burial can happen.
冬のあいだ、墓地が雪に埋もれて近づけない区画があります。凍りついた石を無理に動かすこともできません。そのため、寒い時期に亡くなられた場合、納骨を春まで待つという選択をされることがあります。
ご遺骨をご自宅でお預かりする、寺院に預かっていただく、といった方法もあります。ただし埋葬できる場所は法律で決まっていますので、必ず菩提寺や霊園、市区町村にご相談ください。